入学前は児童指導員として福祉業界で活躍していた矢口さん。かすこまへの社会人枠入試を決意するまでの経緯や、前職を活かして目指す「自分だけの看護師像」について語ってくれました。

Q.看護師を目指した理由は?

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矢口さん(1年生)

もともとは特別支援学校教諭を目指して大学に進学し、在学中に知った「児童指導員」という仕事に就きました。病院で重症心身障害を持つお子さんや大人の方へ療育活動や公的介助などをサポートする、とてもやりがいのある仕事です。
必死に向き合えば向き合うほど、その方たちが抱えている持病の治療や医療的ケアが必要な場面では力になれず、次第にもどかしさを感じるようになりました。その時に看護師さんが介助している姿を見て「私も医療の立場から助けたい」と思うようになりました。
...とは言えすぐには行動できず、数年悩んでからようやく看護師の道へ進むことに決めたんです。社会人になって7年半での決断でした。

Q.公立春日井小牧看護専門学校に決めた理由は?

当時は関西で働いていたんですが、今後の受験中や入学後の生活のことを考えると、やっぱり地元である愛知県に戻ったほうが良いと考えました。
また、ハローワークが行っている「専門実践教育訓練給付制度」という制度があって、支払った学費が戻ってくるんです。私は受給要件を満たしていたので是非利用したいと思いました。複数の学校から資料請求をして比較検討をするなかで、実家から近くてさらにこの制度が使えるという点で、かすこまを受験することに決めました。
家族へは転職のことも入試を受けることも、合格まですべてが事後報告でした。驚いていましたが、応援してくれています。

Q.公立春日井小牧看護専門学校の良いところは?

私は社会人枠なので、高校を卒業して入学した同級生とは11歳も違います。不安がなかったわけではありませんが、最終ゴールが一緒なので全く違和感を感じていません。
もちろん新鮮に感じることはありますが、むしろ私より年上の学生もいるし、一浪した子や大学を卒業してからかすこまに入学した子もいます。みんな普通に接してくれるし、言いたいことも言い合える不思議な関係ですね。
先生も皆さん看護師なので当たり前かもしれませんが、「ここは後輩を育てる場所だと思ってる」と言われたのが印象的で、とても感動しました。
即戦力になれるという自信もつきますし、前職で耳にしていた病名や症状を深く知れて、パズルが埋まっていくような感覚で学んでいます。

Q.受験生の皆さんへ

私は前の仕事が楽しかったので、辞めるまでにかなりの葛藤がありました。「本当に3年間も勉強ができるんだろうか」「また気持ちが変わってしまうんじゃないか」「収入がなくなるのに大丈夫なのか」などなど、本当に悩みました。
でも今は思い切って飛び込んだことを後悔していません。むしろ、福祉の視点を持っている看護師として私の経験が活かせる未来にワクワクしかありません。
かすこまには、どんな不安も相談できる先生や、一緒に夢に向かえる仲間、とことん学べる環境が揃っています。
働きながらの受験は大変ですし、私のように迷っている方もいるかもしれませんが、ぜひ最初の一歩を踏み出してみてください。