現在看護師として小牧市民病院・春日井市民病院に勤務する、29回生の中村さんと後藤さん。年齢こそ違うものの仲の良さが窺えるおふたりに、看護師を目指したきっかけやかすこまでの学びについてお話を伺いました。

Q.看護師を目指した理由は?

卒業生
左:中村さん(小牧市民病院勤務)
右:後藤さん(春日井市民病院勤務)

中村さん:私は元々エステティシャンをしていて、社会人入学試験に合格し、入学しました。看護師を目指したのは、子どもが5歳の頃に急性リンパ性白血病を罹ったことがきっかけです。入退院を繰り返しながら1年ほど闘病生活を送るなかで、初めて看護師の仕事を間近で見たのですが、それは自分が想像していたものと全く違いました。輸血や点滴といった処置だけでなく、子どもと一緒に遊んでくれたり、疲れている家族にアロママッサージをしてくれたり......。その多岐にわたる仕事ぶりを見て看護の仕事への憧れが生まれました。そして、当時支えてもらった感謝の気持ちから、今度は自分が支える側になりたいと一念発起しました。

後藤さん:弟が生まれつき病気を持っていたので、私は小さい頃から入院や通院の付き添いをしていました。鮮明に覚えてはいないものの、患者ではない私にまでとても優しく接してもらった記憶があります。だから看護師さんは私にとって身近で、憧れの存在でした。自分の将来の職業として意識したのは、高校生の頃です。私が不安を抱えながらひとりで通院したとき、担当の看護師さんがとても親身になって話を聞いてくれたんです。看護師さんのおかげで心が楽になり、改めて自分も看護の道に進みたいと思うようになりました。

Q.公立春日井小牧看護専門学校に決めた理由は?

中村さん:かすこまに社会人入学試験があるということは、小牧市の広報誌などで目にしていたので、いざ自分が看護師を目指そうと思ったときにすぐに頭に浮かびました。実際に学校見学に行ってみると、まずは機材や実習室などの設備が充実していることに惹かれました。案内してくださった先生が、私と同じように子育てをしながら看護師になった生徒さんの話をしてくれたことで「受け入れてもらえる」という安心感や「私にもできるかも」という自信を持つことができました。

後藤さん:元々「地元で働きたい」という気持ちがあったので、春日井や小牧の市民病院で実習できるかすこまなら身になる経験を積めると思い、第一志望で入学しました。立地や学費の面でも通いやすかったこともあり、学びに集中することができたと思います。

Q.公立春日井小牧看護専門学校の良いところは?

中村さん:一学年が40人ずつという少人数なこともあり、学生同士の仲が良いことでしょうか。私は高校新卒で入学した同級生とは結構年が離れているんですけど、歳の差に関係なくクラスに馴染めたのも嬉しかったですね。

後藤さん:そうですね。一緒に看護師を目指す同志として、お互い励まし合って支え合いながらチームで動くことが多かったです。そして、先生との関係もとても良いと思います。先生の指導は厳しいなかにも愛があって、いつも親身になってくれました。

中村さん:家庭のことなども気遣ってくださったり、看護師国家試験前も手厚くサポートしてくださったおかげで自信を持って挑むことができました。あと、大体の実習先が春日井・小牧市内の近隣というところもかすこまの良いところですよね。

後藤さん:私が今勤務している病院も実習先だったので、学生のときに覚えたことが活かせていると実感しています。

中村さん:春日井市民病院・小牧市民病院はかすこま卒業生の先輩がとても多いので、学校の思い出話で盛り上がったり。勤務先に先輩がいらっしゃるのはとても心強いです。

Q.受験生の皆さんへ

後藤さん:やはり大きな責任を担う看護師という仕事を学ぶ場所なので、大変だったり厳しいこともたくさんありますが、今振り返ってみても本当に楽しい学生生活を送ることができました。

中村さん:かすこまは、私のように社会人になってから看護師を目指そうと思っている方にもおすすめしたい環境です。年齢の垣根を越えて現役の学生たちと時間を共にすることで、看護のことだけでなく人間としても成長できる場所なので、ぜひ一歩を踏み出してもらいたいですね。