6年間働いた消防士を辞め、かすこまに入学した豊口さん。看護師を志した経緯や入学準備、また、社会人を経験したからこその思いや「自分を信じる」ことの大切さを伝えてくれました。

Q.看護師を目指した理由は?

3年生豊口さん
豊口さん(3年生)

昔から身体を動かすのが好きで、高校卒業後は消防士の職に就きました。当時の仕事は、事故や災害の現場で傷病者を救助し、病院で医療従事者へとバトンタッチすること。そんな日々の中でふと「僕が搬送した方々は、この先どうなっていくのだろう?」という思いが頭をよぎりました。
消防士として救助から搬送という短い期間でなく、もっと長い時間で関わってみたい。元気になるまで近くでサポートし、退院して元の生活に戻る姿を見てみたい。そんな思いから、医療のことを勉強したいと強く思うようになりました。
友人や家族には反対されましたが、僕の中ではすでに気持ちは固まっていました。「たとえいま諦めても、きっといつか後悔して同じことを繰り返すだろう」と消防士を退職。看護師の道へと進むことに決めました。

Q.公立春日井小牧看護専門学校に決めた理由は?

働きながら学校探しをしていたので、オープンキャンパスへの参加など積極的な活動はできませんでした。とにかくホームページや資料を隅から隅まで読んだり、知り合いの看護師に相談したり。仕事を辞めてまで勉強をし直すので、確実に夢を叶えられる環境じゃないと意味がないですもんね。
僕が重要視したのは学費の安さ、国家試験の合格率、設備の充実度、先輩メッセージの内容など。結局、8校ほどの候補の中で自分にマッチしていて基礎から学べるという点で、かすこまに決めました。

Q.公立春日井小牧看護専門学校の良いところは?

実際に入学してみて思ったのは「思い描いていた通りの学校だった」ということ。学べる環境が整っているし、実習などのグループワークが多いのでコミュニケーションが取りやすいんです。
僕は一度社会人を経験していて、すでに消防士として救急に関する知識がありました。だから「周りを引っ張っていかないと」と思っていたんですが、実際はみんなから教えてもらうことも多いですね(笑)。
クラスの仲間が本当にいい子ばかりで、「この学校に入っていなかったらどうなっていたんだろう」と思うこともあるくらいです。先生にも気軽に相談できるし、みんなと助け合いながら達成感のある毎日を過ごしています。

Q.受験生の皆さんへ

僕が大事にしている言葉は「毎日を大切に生きる」ということ。消防士の仕事はとてもやりがいがあり、多くのことを学んだ貴重な経験です。だからこそ新しい夢に向かう覚悟ができたし、「頑張れるから楽しい」と実感できます。
最初のうちは学生に戻ることに不安や躊躇もありました。でも今は自分に合った道が見つかって良かったと心から思っています。
もし今悩んでいる方がいたら伝えたいです。最初に見た夢が変わっても、それが何歳でも、周りに反対されても...自分の決断を信じてみてください。
人生のペースは人それぞれですが、かすこまなら「毎日を大切に生きる」ことができる場所です。